こんにちは、トビタテ7期理系コースの黒澤です。
自分は、今中南米のベリーズで、違法ペットの被害にあった絶滅の危機に瀕するおサルさんをリハビリし森に返す活動をしているNPOにインターンをし、サルの世話をしながら、サルについて学び、ジャングル生活をしています。大学に通わず、内容もかなり変わっているトビタテ生だと思います。
トビタテを使い、野生動物・環境の保全をしようと思っている人、大学に通わずNPOやNGOにお世話になろうと思っている人には役に立つ記事だと思います。
~書類審査編~
まず初めに言えることは、大学に通わない場合、
受入許可書は重要である
ということです。
これの有無は、かなり大切なファクターにあると思います。
自分の場合は、大学を通さずに団体を探しました。
書類審査提出期限の半年前から探し始め、探し方はいたってシンプルで、キーワードを決め(自分の場合は、PrimateとConservation)、Google検索を行い、良さそうな団体に片っ端からメッセージを送りました。
約20の団体にコンタクトし、5つの団体から返事をもらい、現在お世話になっているWildtracksから唯一ポジティブな返事を得ることが出来ました。
そして、トビタテの話をし、受入許可書を発行して頂きました。
また、もう一つ重要なのは、
将来の明確な目標を書くことと、留学の経験をどう生かすかを描くこと
です。大学に通わない場合の留学は、授業等を受けないため目に見える成果を出すことは難しいので、このことも大切になると思います。自分の場合は、現在獣医学部に通っているので将来は霊長類獣医師になり、今回の留学をニホンザルの管理(現在、日本ではニホンザルの管理が上手くいかず、食害などが出ている。)に生かせるのではないかと書きました。
~二次審査編~
二次審査で大切なことは、しゃべることです。
書類審査を通過したということは、最低限、留学内容は、トビタテで支援する価値があるということです。
審査員は、書類審査の情報は持っているので、どこで何をするかの基本的な情報は理解しています。そのため、必要なことは、熱意と人柄を伝えることだと思います。自分がどういう人間なのか、どうして留学したいのかは、黙っていると伝わりません。自分の場合は、どうしてサルを護りたいのか。どうして霊長類獣医師になりたいのか、どうして今ジャングルに行く必要があるのかをしゃべり倒しました。
また集団面接でのプレゼンテーションでは、充分な時間は与えられていません。そのため、簡潔に、キャッチ―にあなたの留学内容を伝えることが大切です。自分の場合は、プレゼンの最後に写真を載せ、サルを見ていると、人間に近い愛を持っているように感じると述べたら、審査員が喰いついたので、この瞬間に、これはもらったなと確信しました。
また、集団面接で、見られていることはコミュニケーション能力だと思います。このコミュニケーション能力はしゃべるだけでなく、相手の話をしっかり聞き、的確な質問をすることだと思います。
これらのことが出来れば、多少変わり種の留学でも受かることが出来るでしょう。多様な留学を支援してくれることは、トビタテの強みの一つだと思います。